鉄部や木部塗装で必ず行う下地処理、ケレン作業とは?

投稿日:2024年2月18日

鉄部や木部などの塗装を行う際、ケレン作業という下地処理が欠かせません。

しかし、「ケレン作業」という言葉を聞いたことがある方、どんな作業かご存知の方は少ないでしょう。

塗装工事を依頼する場合、ご自宅にどんな作業が行われるかわかっていると安心ですよね。

 

そこで本記事では、ケレン作業の意味や目的、重要性などについて詳しく解説します。

これから塗装工事を依頼される方は、ぜひご参考になさってください。

 

『ケレン』とは?

鉄部や木部塗装で必ず行う下地処理、ケレン作業とは? (3)

「ケレン」という言葉は、専門的な用語のように聞こえますが、実際には英語の「クリーン」が訛って「ケレン」となったと言われています。

要するに、ものをきれい(クリーン)にする作業を「ケレン」と言います。

具体的には、ヤスリや電動工具で塗装面を清潔にし、整える作業を指します。

 

この「ケレン」は、主に鉄部に対して行われる「素地調整」を指し、その中でも特に、さび落としの意味合いで用いられるのが一般的です。

また、木部のささくれや剥がれかかった脆い旧塗膜も削り落とします。

建築現場では、「素地ごしらえ」や「素地調整」といった表現も使われますが、基本的な作業内容は同じです。

 

ケレン作業を行う3つの理由

ケレン作業には、大きく分けて3つの目的があります。

 

塗装面を整え、塗料の機能を発揮させるため

まず一つ目は、塗装する面を整えることです。

塗装工事は、ただ見た目を綺麗にするだけの工事でなく、建物を雨風や紫外線から保護するために行います。

塗料は防錆性や耐候性などの機能を持っているからです。

その効果を最大限に引き出すためには、塗膜が下地にしっかり密着していなければなりません。

 

例えば、かさぶたのある傷に薬を塗ると、かさぶたが邪魔をして薬が傷口に密着しないので、効果が十分に発揮されません。

同様に、錆びや汚れがあり、塗膜がしっかり密着しないと塗料の効果が十分に発揮されないのです。

 

そのため、塗布前には錆びや汚れなどの不純物を可能な限り取り除く必要があります。

特に鉄部では、塗膜の下で錆びが進行しないよう、十分に除去します。

 

新しい塗膜を剥がれにくく、長持ちさせるため

二つ目は、塗装する面に凹凸を付けて、塗料の密着性を向上させることです。

 

鏡のようなつるつるした面に、ペンで文字を書いても擦るとすぐに消えてしまいます。

しかし、ざらつきのある紙などに書いた場合、ちょっと擦ったぐらいでは文字は消えません。

 

同様に、塗装工事でも塗装面に少しざらつきがあるほうが塗料がしっかりと密着します。

これをアンカー効果と呼びます。

 

このように、塗装面の汚れをとりつつ凹凸をつけることで、剥がれにくい塗膜を作ることができます。

 

仕上がりを美しくするため

ケレン作業を行うと、塗装面が綺麗に整えられるので、塗料が均一に広がります。

これにより、美しい仕上がりにすることができます。

極端に凸凹した塗装面に塗料を塗っても、凸凹がそのまま残った酷い仕上がりになるでしょう。

 

ケレン作業の種類

鉄部や木部塗装で必ず行う下地処理、ケレン作業とは? (2)

ケレン作業の種類は、作業内容により4つの種類に分けられます。

ここではそれぞれの特徴を解説します。

 

1種ケレン:最も大掛かりなケレン

4つの方法の中で、最も大掛かりなのがこの1種ケレンです。

この方法では、重度な錆びや古い塗膜を完全に取り除き、塗装表面を露出させます。

なお、作業時に粉塵が飛び散ったり、大きな騒音がしたりするので、周辺への影響が大きいというデメリットがあります。

 

この手法では主に「ブラスト法」を用います。

細かい砂や金属片などの研磨剤を高い圧力で表面に当てて磨くというものです。

これは非常に大規模な作業となるため、主に道路橋などの大きな構造物に対してのみ採用されます。

 

2種ケレン:電動工具を用いるケレン

錆びが発生している面積が30%以上の場合、この2種ケレンを使用して錆びや旧塗膜を取り除き、鋼材表面を露出させます。

2種ケレンは、ブラスト法ではなくディスクサンダーなどの電動工具や手工具を用いて錆びや汚れを取り除く方法です。

 

職人の手作業で行う2種ケレンは、手間がかかり、費用も高くなります。

小規模な作業や特定の箇所においては効果的です。

 

3種ケレン:活膜は残すケレン

1種ケレンと2種ケレンが旧塗膜を完全に取り除くことを前提としているのに対し、3種ケレンは旧塗膜のうちしっかり密着している部分を「活膜」として残し、錆びが発生している箇所やひび割れ、膨れた部分のみを取り除きます。

なお、ひび割れたり膨れたりしている状態の旧塗膜は一般的に「死膜」と呼ばれます。

作業自体は2種と同様に、電動工具や手工具を使用します。

 

4種ケレン:軽く行うケレン

活膜は基本的に残し、それ以外の錆びが発生している面や膨れている旧塗膜を取り除きます。

全体的にダメージが少なく、異常をきたしている塗付面が5%以下のケースでは、4種ケレンを行います。

基本的には手工具のみで終わるケースが多いですが、稀に電動工具も使用します。

 

ケレン作業に使う道具

鉄部や木部塗装で必ず行う下地処理、ケレン作業とは? (1)

ケレン作業に使われる道具は、大きく分けてエアー工具、電動工具、手工具の3種類です。

作業の内容により、使う道具が異なります。

 

削り落とす道具

削り落とす作業では、ディスクサンダーやブリストルブラスターといった電動工具を使います。

エアーや電動で研磨用の円盤を回転させて研磨面にあてることで、汚れや錆び、旧塗膜を削り取ることができます。

電動工具が届きにくい角などはケレン棒でそぎ落とします。

 

叩いて落とす道具

エアチッパーなどのエアー工具を使用することもあります。

これは工具先端を叩きつけるようにして施工面に当て、錆びの粗落とし作業を行うものです。

手工具のハンマーは、尖った面を使用して電動工具が届かない細部などを叩く際に使用します。

 

磨く・削る道具

磨く・削る作業ではカップワイヤーホイルや、サンドペーパーといった手工具を用います。

研磨作業から清掃作業に移行すると、手工具のブラシを使用して仕上げを行います。

 

その他の道具

その他、高圧水を吹き付けて塗膜を剥がすウォータージェットや、塗膜剥離剤を使用することもあります。

塗装面の状態に応じて、職人が持つ知識や経験を活かし、適切なケレン方法を選択します。

 

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インターネットでケレン作業について検索すると、DIYの方法が沢山出てくると思います。

しかし、部材の状態によってケレンの種類や使用する道具を選択しなければなりません。

適切なケレン作業でないと、いたずらに塗装面を傷めるだけになってしまうことも。

ケレン作業は道具を揃えなければならず、かつ難しい作業なので、ぜひプロにお任せください。

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