外壁塗装に使用される塗料はどう選ぶ?塗料の違いまとめ
投稿日:2023年4月22日 更新日:2023年4月27日
外壁塗装を依頼する場合、塗料を選択する必要があります。
お住まいの状態を見て、業者が塗料を提案してくれますが、依頼主もある程度の基礎知識を持っておくと、より最適な塗料を選択できるでしょう。
塗料により、寿命や性能は大きく異なります。
この記事では、一般的な外壁塗装に使用される塗料について詳しく解説します。
外壁塗装をご検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください(^_^)/
外壁塗装の選び方5つ
外壁塗装に使用する塗料には沢山の種類がありますので、どのように選べばいいか迷ってしまうかもしれません。
まずは、選ぶ際の基準となる5つの要素について見ていきましょう。
・人気の高いかどうか ・期待耐用年数(寿命)と価格 ・その製品が持つ性能 ・臭い ・塗料メーカーの知名度 |
人気が高いかどうか
人気が低い塗料よりも、沢山の方に選ばれている人気が高い塗料の方が良い塗料である可能性は高いでしょう。
よく使われる塗料はシリコン塗料やラジカル塗料です。
シリコン塗料、ラジカル塗料に絞れば、選択肢が狭まって選びやすくなります。
なお、シリコン塗料・ラジカル塗料にも様々な製品があり、性能や価格が異なりますので、総合的に判断するのがいいでしょう。
期待耐用年数(寿命)と価格
塗料の種類により、期待耐用年数は異なり、長ければ長いほど価格は高くなる傾向にあります。
主な塗料と期待耐用年数・相場価格を以下の表にまとめました。
塗料 | 期待耐用年数 | 相場価格(㎡) |
シリコン塗料 | 10~15年 | 2,500~3,200円/㎡ |
ラジカル塗料 | 12~18年 | 2,800~3,800円/㎡ |
アクリル塗料 | 5~8年 | 1,500~1,800円/㎡ |
ウレタン塗料 | 8~10年 | 1,800~2,200円/㎡ |
フッ素塗料 | 15~20年 | 3,500~4,500円/㎡ |
塗料の価格を見る際、塗り替えの回数も視野に入れる必要があります。
価格が安い塗料を選んでも、次回のメンテナンス時期がすぐにきてしまっては、かえって高くなってしまいます。
長い目で見てお得になる塗料を選ぶことをオススメします。
その製品が持つ性能
塗料製品によって、付加的な性能を持つものがあります。
求める性能に応じて塗料を決めるのもいいでしょう。
代表的な性能として、以下のようなものがあります。
・遮熱性、断熱性 ・遮音性 ・低汚染性 ・防カビ、防藻性 ・セルフクリーニング機能 など |
夏の暑さを軽減したい場合は遮熱性・断熱性のある塗料を選ぶと、室内の温度上昇を抑えることができます。
とにかく汚れにくく、美しい外壁を維持したい場合は低汚染性、超低汚染性塗料がオススメです。
雨が降ることで汚れを雨水で洗い流してくれる、セルフクリーニング機能を持つ塗料もあります。
臭い
外壁塗装に使用する塗料は無臭のものがないため、臭いに敏感な方は注意して選ぶ必要があります。
塗料には、液状にするための水、または溶剤が含まれています。
水と溶剤はそれぞれにメリットとデメリットがあるので、どちらが良いかは一概に言えません。
ただ、臭いを基準に選ぶのであれば水性塗料がオススメです。
水性塗料の多くはVOC(揮発性有機化合物)の排出量が少ないので、シックハウス症候群を起こしにくいとされています。
塗料メーカーの知名度
塗料を販売しているメーカーには、大手メーカーと、あまり知られていないメーカーがあります。
あまり知られていないメーカーの塗料は性能が低い、というわけではなく、中には特定の性能に優れた製品もあります。
比較の際、まずは大手塗料メーカーを把握し、聞いたことのないメーカーの塗料は、その製品を提案する理由を担当者に聞いてみるといいでしょう。
なお、3大塗料メーカーは以下の通りです。
・日本ペイント ・関西ペイント ・エスケー化研 |
他に有名な塗料メーカーは、アステックペイント、ロックペイント、AGCコーテック、日進産業、プレマテックスがあげられます。
塗料を選ぶ時の注意点3つ
上記で塗料の基本的な選び方をご紹介しましたが、他にも選ぶ際の注意点があります。
1つずつ見ていきましょう。
製品によって選べる色や艶が違う
塗料を選ぶ際は、見た目も重要なポイントです。
製品によって展開する色や艶のラインナップは異なり、塗料の成分によっては実現できない色、艶があります。
仕上がりのイメージがハッキリしている場合は、最初に塗装業者に「こんな色にしたい」「仕上がりはこんな感じにしたい」というのを伝えておきましょう。
塗料以外にも費用がかかる
外壁塗装を業者に依頼する場合は、塗料の費用は全体の一部です。
塗料の他、施工費や足場代などもかかるので、塗料だけでなく全体の費用が予算の範囲内であるか確認しておくことが大切です。
なお、外壁塗装と屋根塗装を一緒にすると、別々に行うよりも費用を抑えることができるのでオススメです。
「屋根工事と外壁工事はセットがお得!」は、こちらのページです。
良い仕上がりには施工技術も必要
塗料選びも大切ですが、それと同じくらい施工技術も大切です。
どんなにグレードの高い塗料を使っても、下地処理が適切でない、塗装にムラがあっては意味がありません。
塗料の性能を十分に活かすためには経験や知識が必要なので、業者選びは慎重に行いましょう。
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