塗装業者を選ぶ際に失敗しないためのポイント〜基礎編〜
投稿日:2023年5月26日 更新日:2023年7月5日
毎年7,000件ほど国民生活センターに相談が寄せられています
訪問販売によるリフォーム工事の
相談件数
出典:独立行政法人国民生活センター ホームページより抜粋
外壁・屋根塗装などのリフォーム工事はトラブルが多く、国民生活センターには「毎年約7,000件」の相談が寄せられています。
リフォーム業者の中には残念なことに悪徳業者もいるため、トラブルに遭わないようにするためには、業者選びが重要です。
塗装業者選びで失敗しないための5つのポイント
トラブルが起きない優良業者へ依頼し、塗装工事で失敗しないためには、以下の5つのポイントについてチェックする必要があります。
1.自社施工か
「営業や現場管理を行う会社」と「塗装作業を行う会社」が同じであるかをチェックしましょう。
自社施工であれば、説明や打ち合わせを行う営業マンや現場管理の方と、塗装作業を行う職人が同じ会社であるため、連絡が行き届きやすいです。
塗装作業を下請けに依頼する場合「営業マンに説明された仕上がりと全然違う!」というトラブルになることが多くあります。
また、下請けに依頼することで「中間マージン」が発生するため、余分な費用が発生することになり、自社施工の業者に依頼する金額よりも高くなる点に注意しなければいけません。
下請けに依頼するのが100%NGということではないですが、連絡事項のすれ違いや中間マージンによる価格差において失敗してしまうことが多いのも事実です。
少しでも失敗を減らすためには、責任をもって受注から塗装完了まで進めてくれる自社施工の会社に依頼した方が良いでしょう。
2.職人や会社の資格を確認
塗装業を営業するには資格・許可が必要ないため「悪徳業者と呼ばれる会社」が存在しています。
そのため、塗装工事を依頼する際には、以下のような資格をもったスタッフ・職人が在籍しているかを確認しましょう。
・一級建築施工管理技士 ・一級塗装技能士 ・外壁劣化診断士 ・外壁診断士 ・足場の組立作業責任者 |
塗装作業の質に関わる「一級塗装技能士」は、難易度が非常に高い国家資格です。
実務経験が7年で初めて受験資格が得られ、合格率が50%前後と言われています。
ベテランの職人であっても難しいとされる一級塗装技能士を持つ職人さんを抱えてる会社であれば、比較的安心できるでしょう。
3.保険加入を確認する
塗装工事の際に必要な足場が倒れるなどして家の一部が壊れたり、作業中に塗料が車や隣の家に飛散したりするなどの事故も起こり得ます。
大きな事故が起きた場合、保険に加入していなければ対応しきれません。
事故が起きぬよう徹底した管理をしているため、事故が起こる可能性は低いですが、お客様に対する配慮ができている会社は、配慮していない会社より信用できると言えます。
4.契約書や保証書を確認する
トラブルになる可能性がある仕事をする会社ほど、裁判などに備えて契約書や保証書の詳細を記載していないことが多いです。
営業マンが親切丁寧であっても、契約書や保証書に「日付・保証内容・有効期限」などが明確に記載されているかを確認しましょう。
その5.訪問販売業者とは契約しない
全ての訪問販売業者が悪いというわけではありませんが、最もトラブルが多いのが訪問販売の契約によるものです。
訪問販売(飛び込み営業)の見積もりには「工事をしない営業マンの人件費が含まれている」ため、割高な見積価格になりやすい点にも注意しなければいけません。
訪問販売の場合、契約から8日以内であればクーリングオフが可能ですが、契約を急かされたとしても即決しないようご注意ください。
また、訪問販売は「即決をさせるために、契約を迫る」という特徴があります。
契約を迫る理由は「考える余地を与えないため」です。
一度決めてしまってから「やっぱりやらない」「やっぱり他の施工店にする」というのは言いにくいですよね。
また、一度提案を保留にしてしまうと、他の塗装業者から横やりが入り、契約の成約率が下がることも理由の1つです。
一生懸命な営業マンを見ると、ついつい良い返事をしたくなる気持ちはわかります…。
しかし、毎日住むご自身のお住まいのことですので、決して即決はせず、信頼できる業者であるかを見極めていただければと思います。
塗装業者を選ぶ際の注意点
見積もりを依頼してみたり、打ち合わせをしたりする中で、以下の点に注意しながら塗装業者選びを進めていきましょう。
見積書の塗装面積の違い
お客様から「複数の業者から見積もりを取ったら、面積がバラバラで比べられない。どうしたらいいでしょうか?」と質問を受けることがあります。
塗装の金額は、面積によって変わるものがほとんどであるため、面積・金額がバラバラでは「安い・高い」の判断をするのが難しいです。
なぜ各社面積が違うのか、どの面積が正しいのかを解説します。
1.塗装面積を実測しているか
当社では、実際に測った長さ・高さを元に面積を出しています。
しかし「面倒だから」という理由で、家の坪数だけで面積を出していたり、面積を測らずに出していたりする業者も存在するため、各社で面積が違うのです。
概算で面積を出していると、本来の面積よりも大きくなり、金額が高くなっている場合もあります。
損をしてしまわないよう、現場調査に来た時に「面積を測らせてください」ということを言わない業者には注意しましょう。
2.開口部を除外しているか
塗装面積を実測し、さらに開口部まで引き算しなければ、正確な塗装面積は算出できません。
中には、開口部を含めた外壁全体の面積を塗装面積として出している塗装業者もあり、開口部を含めていない見積もりよりも面積が多くなっています。
塗装金額の計算式の基本は「塗装面積 × 塗装単価」です。
開口部を除外していなければ、開口部の分まで金額が入ってしまっているため、損をしてしまいます。
他社よりも塗装面積が多い場合は、開口部が入っていないか確認しましょう。
「今日決めてくれたら安くします」に注意
値引きは誰でも嬉しいものですが、当初の提示金額から大幅に下がる場合は注意しましょう。
値段が大幅に下がるということは「利益を大幅に含む見積りであった」ということが言えるからです。
一例として、150万円の見積もりが「今日決めるなら100万円になる」ということは、100万円でも利益が出るということになります。
つまり、当初の金額は50万円以上の利益を含めて出されていた金額ということです。
もっと言えば、実際の塗装工事の価値は100万円以下、ということになります。
値下げの理由もいろいろあるとは思いますが「値下げ幅」に注意しましょう。
3度塗りを押す会社に注意
「うちは3度塗りなので持ちが違います!」
というフレーズは、私たちも外壁塗装を行っているので、言いたくなる気持ちはとてもわかります。
決して3回塗りが悪いというわけでなく、内容に注意が必要です。
「薄く塗っても、規定通りに塗っても3回塗りは3回塗り」であるため、3回塗りの全てが素晴らしいというわけではありません。
塗料には、メーカーが指定する基準塗布量(塗膜厚)というものがあり、塗料メーカーの仕様書に基づき、塗料の使用量を算出していきます。
薄く3回塗ったのでは、メーカーが指定する基準に達さず「剥がれ・割れ・変色」などの不具合が起きやすくなってしまうため、3回の内容が重要です。
疑い始めたらキリがありませんが、大切なのは信頼できる業者かどうかです。
資格の有無、施工実績、施工後の保証やサポートを見て、かつ見積もりを出すまでのその会社、営業マンの対応の仕方を見ることも非常に重要ですね。
見積もりの「松竹梅」の3プランに注意
松竹梅の3つプランを提案された際、注目していただきたいのは「各プランの金額差がどこで生じているのか」という点です。
特に多いのが、塗料の種類で見積り金額が大幅に異なるケースで、当社で施工する塗料で例を挙げてみますと…
・シリコン塗料・・・12,000円/一斗缶
・フッ素塗料・・・30,000円/一斗缶
塗装面積100㎡の場合、メーカーの仕様書通りに施工すると、使用するのは2缶です。
仮に工程は同じだとすれば、その金額差は、
30,000円ー12,000円=18,000円×2缶=36,000円です。
この36,000円が実際の金額差ですが、見積りではどうでしょうか。
塗料の使用量にもよりますが、プランによって大幅に金額差がある場合、見積り内容をよく見てみましょう。
塗料によっては、一斗缶で10万円以上するものもありますし、塗料が異なることで工法が変わって別途費用が掛かる場合もあります。
屋根材、外壁材にれば金額差は更に開きます。
この見積りが適切かどうか、判断が難しい場合はお気軽に当社へご相談下さい。
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塗装業者選びは疑い始めたらキリがありませんが、大切なのは「信頼できるかどうか」です。
・自社施工であるか ・資格の有無 ・施工実績の多さ ・施工後の保証 ・アフターフォローの有無 |
などをチェックし、安心して塗装工事を任せられるかを判断する必要があります。
K’S CREATEは完全自社施工、地元広島市を拠点に、これまで2,000棟以上の実績がございます。
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