錆止め塗料の効果とは?外壁塗装・付帯部塗装で下塗りに欠かせない理由
投稿日:2026年7月11日
外壁塗装や付帯部塗装の見積書で、「錆止め」という項目を目にすることがあります。
何となく必要そうだとは分かっていても、「具体的にどんな効果があるのか」「本当に必要な工程なのか」を正しく理解している方は多くありません。
実は錆止めは、鉄部の耐久性はもちろん、塗装全体の仕上がりや持ちの良さを左右する非常に重要な下塗り材です。
この記事では錆止めの基本的な役割から効果、外壁や付帯部それぞれでの使われ方、種類の違い、施工の流れまで、詳しく紹介します。
これから外壁塗装や付帯部塗装を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
錆止め塗料とは?
錆止め塗料とは、金属部分の腐食(サビ)の発生を防ぐ目的で使用される下塗り塗料のことです。
専門的には「防錆(ぼうせい)塗料」とも呼ばれ、鉄部や金属部材に直接塗布することで、空気中の水分や酸素が金属表面に触れるのを抑え、酸化反応によるサビの発生を抑制します。
塗装工事における下塗りには、シーラーやプライマー、フィラーなど用途に応じて複数の種類がありますが、錆止めはその中でも特に「金属部分専用」に開発された下塗り材です。
木部やモルタル部分に使う下塗り材とは役割が異なり、金属の腐食対策に特化している点が大きな特徴です。
錆止めの主な4つの効果
錆止め塗料には、大きく分けて次のような効果があります。
①サビの発生を防ぐ防錆効果
錆止め塗料の最も基本的な効果は、その名の通り金属表面のサビの発生を防ぐことです。
塗膜が金属表面をコーティングすることで水分や酸素の侵入をブロックし、酸化によるサビの発生を抑制します。
すでに軽度のサビが発生している場合でも、ケレン作業(サビ落とし)を行った後に錆止めを塗布することで、それ以上のサビの進行を食い止める効果に期待できます。
②上塗り塗料との密着性を高める
錆止め塗料には、金属表面と上に塗る中塗り・上塗り塗料との密着性を向上させる役割もあります。
金属素地に直接、仕上げ用の塗料を塗ってしまうと密着不良を起こしやすく、数年で塗膜が剥がれてしまいます。
錆止めを下塗りとして挟むことで、塗膜同士がしっかりと密着し、剥離や膨れといった不具合を防ぐことができます。
③塗膜全体の耐久性を向上させる
塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3層構造で仕上げるのが基本です。
下塗りである錆止めがしっかり機能することで、中塗り・上塗りの効果も十分に発揮され、塗膜全体の耐久性が向上します。
もし錆止めを省略したり、質の低いものを使用したりすると、表面上はきれいに仕上がっていても数年でサビが浮き出てくるといったトラブルにつながりかねません。
④もらいサビの防止
外壁塗装においては、金属部分ではないサイディングやモルタルの外壁であっても、近くにある鉄部から出たサビ汁が外壁表面に付着する「もらいサビ」という現象が起こることがあります。
付帯部の鉄部にきちんと錆止めを施すことは、こうしたもらいサビによる外壁の美観低下を防ぐ意味でも重要です。
外壁塗装における錆止めの役割
「外壁塗装」と聞くと、モルタルやサイディングボードなど非金属の壁面をイメージする方が多いかもしれません。
外壁自体に錆止めを使うケースは限定的ですが、以下のような場合には外壁塗装工事の中でも錆止めの塗ぬが必要になります。
- ・ALC外壁やサイディング外壁の目地に使われている金属製の下地材や金具部分
- ・トタン外壁やガルバリウム鋼板を使用した外壁
- ・外壁に取り付けられた金属製の装飾部材や補強金具
トタン外壁やガルバリウム外壁のお住まいでは、外壁そのものが金属製であるため、錆止めの有無が耐久性に直結します。
こうした外壁ではケレンによる旧塗膜・サビの除去後、必ず錆止めを塗布してから中塗り・上塗りを行うのが基本です。
付帯部塗装における錆止めの役割
外壁塗装工事において、錆止め塗料が最も活躍するのは「付帯部」と呼ばれる部分です。
付帯部とは、外壁・屋根本体以外の付随する部材のことで、具体的には以下のような場所が該当します。
- ・雨樋(縦樋・横樋の金具部分)
- ・破風板・鼻隠しの金属部分
- ・軒天の換気口や金属製の水切り
- ・シャッターボックス
- ・ベランダの手すりや笠木
- ・屋外階段や面格子などの鉄製部材
これらの付帯部には鉄製の部材が多く使われており、雨や紫外線に常時さらされているため、サビが発生しやすい環境にあります。
手すりや面格子など人が頻繁に触れる部分は、サビによる腐食が進行すると強度低下による事故のリスクも高まります。
そのため、付帯部塗装では錆止めをしっかりと塗布し、防錆効果を付与する必要があります。
錆止め塗装の正しい施工手順
錆止めの効果を最大限に発揮させるためには、以下のような正しい手順で施工する必要があります。
- ・高圧洗浄:汚れやほこり、旧塗膜の劣化物を洗い流す
- ・ケレン作業:サンドペーパーや電動工具でサビや旧塗膜を除去し、金属素地を露出させる
- ・錆止め塗布:ケレン後の素地に錆止め塗料を規定量塗布する
- ・中塗り・上塗り:錆止めの上に仕上げ塗料を2回塗り重ねる
上記の流れで最も特に重要なのが「ケレン作業」と「各塗装後の乾燥時間の確保」です。
サビが残ったまま錆止めを塗ってしまうと、塗膜の下でサビが進行し続け、数年で塗膜の剥離につながります。
また、乾燥不十分なまま次の工程に進むと、塗膜同士の密着不良を起こす原因になります。
錆止め塗装のメンテナンス頻度
錆止めに限らず、塗料効果は永遠ではなく、徐々に効果を失っていきます。
外壁塗装も付帯部塗装も、一般的に10年前後を目安に塗り替えが目安です。
新築から10年、または前回の塗装工事から10年が経ったら塗装業者に点検を依頼しましょう。
ただし、雨樋や手すりなど、常に雨水にさらされる場所は、外壁本体よりも先にサビが浮き出てくることも珍しくありません。
そのため、「小さなサビの浮き」「塗膜の膨れ」といった初期サインを見つけた場合は、10年という塗り替え時期を待たずに、塗装業者にご相談されることをおすすめします。
早期に対応することで、サビの進行による部材交換といった大きな出費を防ぐことにもつながります。
外壁塗装のことはK’S CREATEへ!
錆止めは約10年に1度を目安に定期的に行うことで、外壁や部材を長持ちさせることができます。
錆びが進行してからでは塗装で補修しきれない場合もあるので、発生しないよう予防することをおすすめします。
塗膜の剥がれやふくれが起こっている場合、少しでも錆びが見られる場合は目安である10年を待たずに、早めに塗装業者に相談しましょう。
なお、当社、K’S CREATEではお住まいの点検を無料で行います。
「うちはいつ頃塗装が必要だろう」「工事が必要か、費用はどれくらいかだけ教えてほしい」など、何でもお気軽にお問合せください。
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